新恐竜秘宝館

Vol.30 歩く恐竜たち

先日、ヤフーオークションで人工知能搭載恐竜型ロボット「ロボザウルス」なる物を手に入れました。正価9999円のところを落札価格500円となんと95%OFF。中古ではありますが特に問題も無く良く動きます。オークションの醍醐味ですね。ロボットと言っても見た目は生身の恐竜がプロテクターを着けている感じ。ウロコ状皮膚の露出部分もあって生物感がただよっています。メカ恐竜(ゾイド等)は私のコレクションの対象外なのですが、これなら恐竜としても合格です。
*(類似品に注意:私のはトイザラス限定販売の純正品(?)ですが、良く似ていて背中に羽が生えているバッタ物—前回の恐竜土偶同様断じて恐竜ではない!—が出回っています。)
恐竜ロボットで遊んでいるうちに、普段は棚でひっそりとしている歩行する恐竜玩具を再び歩かせてみようと思い立ちました。と言う訳で、今回から数回に亘って、このページを恐竜たちが歩き回る事になりそうです。

昭和の時代、少なくとも日本においては、恐竜フィギュア→玩具→歩行という図式があったようで、初期の恐竜模型は殆ど歩きます。写真 1のアロサウルス(今井科学)は秘宝館第一回に登場した金銀剣竜のシリーズで、坂道をトコトコと歩くもの。メーカー不明のステゴサウルスとブロントサウルスは、鼻先から伸びた糸の先の錘の重さで、机の上をトコトコ。
写真 2の昔のプラモデル、イグアノドン(バンダイ70年代)、ブロントザウルス(日東80年代)はゼンマイ駆動です。日東は全4種、バンダイは8種類の恐竜(二つしか持っていない…悲)を発売していました。

写真 3もゼンマイ、左からナカジマというメーカーのアンティークなソフビ、アロサウルス。隣のステゴサウルスは正体不明で、走ります。その横のいかにも古そうなブリキ製の2体は実は90年代の中国物。とぼけた骨格モデルも出所不明。 ゼンマイ恐竜はその昔から現在に至るまで、かなりの数が出回っています。写真 4はそんな古今東西の、とりあえず目についた物から並べてみました。本当はいっせいに動いているところを動画でお見せしたかったのですが。ジ〜コ、ジ〜コ、ジ〜コ〜…夢に出てきてうなされそうですね。 次回は電動物を予定しています。


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田村 博 Hiroshi Tamura

ジャズピアニスト。1953年1月27日生まれ。
恐竜倶楽部草創期からのメンバー。恐竜グッズ収集家として知られる。東京、横浜のライブハウスを中心に活動中。
1996年に、ベースの金井英人のグループの一員としてネパールでコンサートを行った。「開運なんでも鑑定団」などテレビ番組や雑誌に度々登場。「婦人公論」2002年7/22号で糸井重里氏連載の「井戸端会議」で国立科学博物館研究室長・富田幸光氏と対談。千葉県市川市のタウン誌「月刊いちかわ」に、恐竜に関するエッセイを半年間連載。1998年の夏には群馬県と福島県の博物館の特別展にコレクションを提供。2000年夏には福井県「恐竜エキスポふくい2000」にコレクションを提供、サックス奏者、本多俊之とのデュオで、恐竜をテーマにしたコンサートを行った。