新恐竜秘宝館

Vol.14 秘宝館の全貌〜其の八 あやしい恐竜もの

秘宝館と言えば温泉街などでちょっとエッチな蝋人形や道祖神や安っぽい剥製やらなにやらで、チープな楽しさを提供してくれる所ですが、今回は秘宝館の名にふさわしい、なんとなくあやしい物を集めてみました。さすがにエッチ系恐竜は見当たりませんでしたが。

まずは玄関脇の恐竜(写真1)。街中には玄関の脇に実物大のシェパードやドーベルマンの置物を置いたお金持ちの家があったりするものですが、なんと言っても我家のは恐竜、その怪しさは犬の比ではありません。近所の好奇の目を集めつつ居座り続けているこの磁器の恐竜は、岐阜在住の知人が瀬戸の陶器市で見つけて買っておいてくれた物。有難い事です。ちなみにベトナム製とのこと。

次は中国物を2点。写真2は'89年広島「海と島の博覧会」の自貢大恐竜館で購入した貝細工のステゴサウルスとプレシオサウルス。何とも味があります。中国らしく判も押してありますし。写真3は同じく'89年の横浜博で買ったマメンチサウルス(横浜博に全身骨格が来ていました)の「魔鏡」です。この鏡に反射させた光を壁に当てるとマメンチの影が浮かび上がるというのですが、そう言われてみればという程度でした。これは直径5cm程度のミニチュアですが、巨大なのがあって、そちらが欲しかったのですがとても買える値段では無かったのを覚えています。

写真4は極最近ヤフーオークションで手に入れた木彫りのアロサウルス。実は私、これに見覚えがありまして、多分ジュラシック・パークの公開に会わせたイベントに展示されていた物ではないかと…。覚えていたという事はよほどインパクト大だったのでしょう。出品者に問い合わせた所、神戸の骨董市で手に入れたと言う事です。もし同一の物でしたら、どういう経路を辿って神戸まで流れ着いたのでしょうか?何やらいとおしくなるではありませんか。少々破損していますが、10数年ぶりに再会した物だという事を信じて、大事にしています。


前の記事 次の記事

田村 博 Hiroshi Tamura

ジャズピアニスト。1953年1月27日生まれ。
恐竜倶楽部草創期からのメンバー。恐竜グッズ収集家として知られる。東京、横浜のライブハウスを中心に活動中。
1996年に、ベースの金井英人のグループの一員としてネパールでコンサートを行った。「開運なんでも鑑定団」などテレビ番組や雑誌に度々登場。「婦人公論」2002年7/22号で糸井重里氏連載の「井戸端会議」で国立科学博物館研究室長・富田幸光氏と対談。千葉県市川市のタウン誌「月刊いちかわ」に、恐竜に関するエッセイを半年間連載。1998年の夏には群馬県と福島県の博物館の特別展にコレクションを提供。2000年夏には福井県「恐竜エキスポふくい2000」にコレクションを提供、サックス奏者、本多俊之とのデュオで、恐竜をテーマにしたコンサートを行った。