新恐竜秘宝館

Vol.1 秘宝館最古のコレクション

今月からこのページをお借りして、恐竜コレクション自慢をさせていただく事になりました。まずは私の原点、幼少の頃の思い出の品々です。

覚えている限り最古の恐竜コレクションは、40年以上前、新宿の「かなめ屋」という玩具屋で兵隊人形などと一緒に買ってもらった恐竜セットです。現存するのは写真上のディメトロドン(1/35メアリー・マンテル特別出演)のみ。近年わかったのですが、アメリカの「MARX」社の製品で、多分世界で最もポピュラーな恐竜モデルだと思われます。1950年代からなんと現在まで、本家をはじめ、大小様々なアジア系コピーが出回っています。横浜ドリームランドに大昔あった「恐竜クルーズ」(TDLのジャングルクルーズの様なもの)の土産も国産のコピー品でした。ピーボディ博物館の壁画やチャールズ・ナイトの絵を元にしたデザインです。

のトリケラトプスとディメトロドン(下の写真)はその頃の国立科学博物館の土産です。残念ながら私の物はとうの昔に失われてしまい、これはインタビューの中にも登場した本多俊之氏からお借りした物です。20cm程の石膏製。他にティラノサウルスとステゴサウルスがありました。以前雑誌の対談で科博の冨田幸光先生にお目に掛かった際にお見せした所、科博にも現存しないと言う事で、これは大変貴重な物です。


剣竜のプラモデル(上写真)も確かに作った記憶があります。(写真は後年買った物。実はこれもMARXのコピーのバリエーション。)下り坂をカタカタと歩かせる物で、金銀2体セット!…なんか目出度いな…。


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田村 博 Hiroshi Tamura

ジャズピアニスト。1953年1月27日生まれ。
恐竜倶楽部草創期からのメンバー。恐竜グッズ収集家として知られる。東京、横浜のライブハウスを中心に活動中。
1996年に、ベースの金井英人のグループの一員としてネパールでコンサートを行った。「開運なんでも鑑定団」などテレビ番組や雑誌に度々登場。「婦人公論」2002年7/22号で糸井重里氏連載の「井戸端会議」で国立科学博物館研究室長・富田幸光氏と対談。千葉県市川市のタウン誌「月刊いちかわ」に、恐竜に関するエッセイを半年間連載。1998年の夏には群馬県と福島県の博物館の特別展にコレクションを提供。2000年夏には福井県「恐竜エキスポふくい2000」にコレクションを提供、サックス奏者、本多俊之とのデュオで、恐竜をテーマにしたコンサートを行った。